5

緑茶を嗜好品から日常品に


私は毎朝、1服のお抹茶を点てて、飲んでから会社に行きます。一日の始まりにお抹茶を飲んで心を落ち着かせてから家を出るのが私の習慣です。

1日5分ですが、ほっこりできる時間を自分に作るためです。

緑茶、特にお抹茶には、テアニンというアミノ酸の一種が含まれております。テアニンを摂取すると脳波にα波が出現し、リラックス状態を示すことや、カフェインの興奮作用を抑制することが報告されています。

また、記憶学習能力への影響やアルツハイマー型痴呆症予防にもその効果が期待されていると言われております。現代の、何かと便利なものに囲まれての生活。忙しく過ぎ去っていく日常。そんな慌しい日々に1服のお抹茶は癒しと、ふと立ち止まらせてくれる時間を与えてくれます。

緑茶は嗜好品です。その緑茶が毎日の生活においてライフスタイルとして取り入れられ、皆さまに良さを感じていただけて、嗜好品から日常品となっていけば嬉しいな、と思います。「古き良き」お茶文化ではなく、「イケてる、かっこいい」お茶文化にしていけたら良いなと思います。

 

ストーリートップに戻る

6b

農家が飲むお茶 「荒茶」に関して


荒茶(あらちゃ)とは、茶畑でとれた茶葉をそのまま加工したお茶のことです。よって、葉や茎が入り混ざった状態のお茶です。

荒茶は、製造後にお茶問屋さんのもとへ運ばれます。そして、お茶問屋さんで茎や葉にふるいをかけたり、茶葉の長さを揃えるためにきざんだり、水分を飛ばすために火入れしたり、様々な仕上げ加工を行います。そうやってできたお茶が、消費者の皆さまのところに届けられるのです。

ですので、一般的に荒茶は流通しておらず「生産農家からしか手に入らないお茶」「農家が日常で飲むお茶」なのです。

茶葉を蒸気で蒸して、乾燥して仕上ただけですので、決して見栄えは良くありません。ですが製茶工場内での製造時に立ち込めるような、摘みたての新芽の豊かな香りはとても魅力的なものです。

今後この荒茶も、生産者から直接皆様にお譲りできるようにできれば良いな、と考えています。

 

ストーリートップに戻る

7

宇治白川地区の生産農家の現状


現在、宇治白川地区での農家数は7軒。

今後職人さんの高齢化、後継ぎが居ないなどで廃業されていく農家さんが更にふえることが予想されます。

さらに深刻なのは利益確保の問題です。北村家は兼業農家でサラリーマンの収入がお茶とは別にありますが、専業農家さんはお茶での収入のみに頼っており、卸問屋やお茶屋さんに卸すしか販路が無いのが現状です。

約30年前に北村家に嫁いできた母によると、この30年でどんどん燃料費、電気代、人件費が上がっているにもかかわらず、卸価格はほとんど変わっておらず、むしろ30年前より安い年もあるとのこと。農家の利益が圧迫されるのも無理はありません。

幸運なことに、今はインターネットやSNSが普及しています。農家が直接消費者の方々と繋がり、小売販売していくことが我々生産農家が生き残っていく道の1つではないだろうかと思います。消費者の皆様にとっても、生産農家の顔が見え、流通にも乗らないので高品質なお茶が市場価格よりお安くお買い求め頂けるというメリットもあり、生産農家からお茶を直接購入するという選択肢もこれからの時代にあって良いなと考えています。

 

ストーリートップに戻る

8

急須で淹れるお茶はコスパが良い


宇治茶と聞くと高級で、なかなか手が出しづらいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、お茶一袋あたり、何人が何回お茶を楽しめて、1杯あたりおいくらなのかを考えるとそれほどでもないかもしれませんよ。

1回に使用する茶葉は人数にもよりますが約10gほど。そして急須で淹れたお茶は、茶葉の品質にもよりますが1回分の茶葉で5煎くらい楽しめるものもあります。北村家で販売しているお茶はだいたいその量で500円以下なので、カフェで飲む一杯のコーヒーと同じか安いくらいでみんなで楽しめます。

急須で淹れるお茶には、ペットボトルのお茶に使用されている添加物や保存料も使用されておりません。 集まったみんなでお茶を入れて楽しい時間を過ごすのに、急須1杯分の茶葉で済むのであれば、コストパフォーマンスはわりと良いのではないかなと思います。